日本はアジアカップで優勝できる?敗戦こそ劇薬!

アジア杯日本代表

2050年までにW杯優勝

久保建英はスペインのレアル・ソシエダで、三苫薫と富安健洋と遠藤航はそれぞれプレミアのブライトン、アーセナル、リバプールで、南野や中村、伊藤純也はそれぞれフランスとスタッドランスで、今やサッカー日本代表の主力陣のほとんどはヨーロッパの強豪チームの主役を担う活躍をしています。

毎週のように彼らの活躍がニュースで報道されることは、日本人として素直に喜ばしいことであり、今後の日本代表の発展を展望したときに非常に頼もしく感じたりもします。

ビックマウスで世間から注目を集め続けた元日本代表の本田圭佑が引退してから、メディアを通じていい意味で騒がれる選手が減ったのは事実ですが、実績からすれば、もはや本田圭佑を超える活躍をしている選手達が今の日本代表にはゴロゴロ揃っていると言っていいと思います。

そんな日本のサッカー界は、公に、2050年までにW杯優勝」という大目標を掲げています

僕は密かに、2050年を待たずして、これを本当に実現してしまうんではないかと、密かに期待しているところです。

かつて名古屋グランパスを指揮した名将アーセン・ヴェンゲルは「日本がイギリスの位置にあったなら5年で世界のトップに追いつくだろう。」というような発言をしていました。

日本の地理は変わることは当然ありませんが、Jリーグ発足後から日本サッカー界は育成世代からJリーグまで、世界のトップレベルのスタンダードを必死で取り入れようと努力してきました。

その努力がここ数年ようやく実を結び始めてきたのではないでしょうか。

まさにヴェンゲルの言葉が現実化しつつあるのだと僕自身は感じています。

本当に凄い時代になりましたね。スコットランド2年連続の得点王に輝いた古橋亨梧が今回のアジアカプのメンバーから落選しました。そのかわりにJリーグで活躍している細川を選出しているんです。数年前ではおそらく考えられなかったと思います。

古橋の落選は、スコットランドリーグでプレーすること自体は日本代表の選出基準を満たさないということを意味します。これはベルギーやオランダ、ポルトガルでも同じことが言えるでしょう。

欧州のビッククラブでプレーしている選手はおそらく例外かもしれませんが、欧州のチームでプレーすること自体はは日本代表を保証するようなステイタスではなくなったということです。

逆に、Jリーグのレベルの高さを象徴しているとも言えますね。

さらに、今後はJリーグも欧州のようなビッククラブ化を目指して、移籍金ビジネスを強化する方針みたいです。

ブラジルやアルゼンチンでは毎年、期待の若手が莫大な移籍金で欧州に渡っていますね。ブラジルやアルゼンチンの強豪チームも欧州からの莫大な移籍金で利益を上げてその資金をもとに、育成世代への投資を図っています。

それと同じサイクルを日本も取り入れようというわけです。

僕の予想では5年後くらいにアジアの中でもトップを張るくらいのビッククラブが日本から誕生するのではないかと思っています。

ワクワクしますね。

数ヶ月前、WBCで日本野球が優勝して野球が世間の心を独占しましたが、ここらでアジアカップ日本優勝というビックニュースで日本サッカー界を盛り上げて欲しいところです。

アジアカップ早くも4失点〜本物の日本代表への厳しい道のり

そんな今回のアジアカップのグループリーグでは、早くも日本は2試合で4失点をしており、苦戦を強いられています。

日本のメンバーは間違いなく強いです!!!アジアの中では、群を抜いていると言っていいと思います。それくらいタレントが揃っているし、攻撃も守備も期待できるメンバーです。

だけど、やはり勝負っていうのはやってみないとわからないものなんですね。

ついこないだ日本がW杯で優勝経験のある2カ国(ドイツとスペイン)を番狂わせで撃破したように、今回の日本もまた、大方の予想とは裏腹に、初戦のベトナムに一時は勝ち越されれたり、さらには予選2試合目のイラク戦ではまさかの2失点の敗戦を期しました。

では日本代表の強さは見せかけだったのでしょうか?

僕が注目したのは、遠藤航が試合の2日後にメディアに語った言葉です。

「もともとミーティング中に言いたいことがあったら言うことだったけど、これまではコーチ陣が話して、選手が聞いていることが多かった。今日は自分も含めて選手から意見が出てディスカッションになった。」と発言していた。

これを聞いて僕が感じたのは、日本はまだ本物のチームにはなっていなかったのではないかと言うことです。

ここ最近の日本代表は勝ち癖がついていました。W杯後再戦した強豪ドイツにもその次に対戦したトルコにも快勝しています。

一方で、W杯を経て次のW杯を見据えたさらなる強化戦略として、日本代表チームは変化を加えました。

その変化とは、コーチ陣に名波、川口、前田といった元日本代表選手をスタッフに入れたことです。

この変化はもちろん日本をより良い方向へ向かわせるための良い変化であり、おそらくチームに様々な化学反応を起こすきっかけとなっていることだと思います。

しかし、チーム強化はやはり実践を積むことでしか成し得ないのでしょう。

特に、イラク戦の敗戦は選手にとって劇薬だったのだと思います。

勝ち癖がついていい流れができている状況では、なかなかこれまでの空気を変えることって難しいんだと思います。敗戦という劇薬を経験し、チームがより一丸となって戦うきっかけになったことで、選手達自身がより積極的にミーティングに関わるようになった。

こんなふうに僕は感じました。

そう言えば、かつてラグビー日本代表を率いて南アフリカを倒したエディー・ジョーンズのチーム作りの一環で、あえて、選手達に絶望に似た経験をさせるみたいです。

あえて厳しい状況に身を置かせ、そこから這い上がるリバウンド魂みたいなものを鍛えるためなんだと思います。

今回の日本の敗戦は、大会期間中ではありますが、エディーが施すチーム作りの一環として捉えるならば、日本が今後さらにチームとしてまとまり、チームとして戦い、国の代表としてアジアを制する場所まで到達する上で、おそらく避けては通れない通過点だったのではないでしょうか。

数年前、ザッケローニ監督をのもとでアジアを制した時の日本も、確か初戦に敗北して、そこから勝ち上がりましたね。

今回のアジアカップはまた、違うシチュエーションですが、僕は日本の侍魂を信じて応援したいと思います。

では今日はこのへんでSee You!!

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