「しまなみ海道往復コース約140km」
ついに行ってきました。
ざっと日程はこんな感じです。
前日夜〜:高速バスで移動(自転車は輪行)2050新宿発〜0650東福山着
1日目:尾道→今治(約70km)今治ポートサイドホテル泊
2日目:今治→大三島(約35km)、リンクホステル泊
3日目:大三島→尾道(約39km)、尾道散歩、2050東福山発〜0730新宿着
前日夜〜:高速バスで広島へ
自宅から新宿駅まで約8kmを自転車を走らせ、バスタ新宿の辺りで人通りをやや気にしつつ、自転車をせっせと輪行
2050バスタ新宿発〜0650東福山着(2300SA海老名、0330宝塚北SAで休憩)
バスの中は意外と快適でした。一番前の席だったので足がやや伸ばしずらくて苦戦しましたが、背もたれもベースポジションがやや斜め後ろに傾いていて、
しかも隣の人との隔たりも気にならないように工夫がされていて、隣の人との微妙な気まずさを感じることはありませんでした。
1日目:尾道→今治70km
東福山→尾道(電車で約30分)
東福山に到着してからすぐに電車に乗り込み尾道へ!この日は平日だったので通勤と通学者が多くて、輪行した自転車を携行していた僕はやや後ろめたさを感じましたが、ここはメンタル勝負。
僕にも譲れないものがあってここ広島の地、サイクリングの聖地にやってきたんです。
電車の中で僕は、広島の学生は賑やかだなぁと感じました。
もちろん東京の若者も元気あふれていてると思うのですが、電車の中でよりオープンに会話をしているなぁと感じました。方言の「〜じゃろう」というのも僕にとっては新鮮で心地よく響きました。
以前、同じ職場にも広島出身の人がいたのでその人を思い出さずにはいられませんでした。なんていうか広島弁は癖が強いですね。良い意味で力強さを感じます。
さぁ、尾道駅に到着したので自転車を組み立てて、軽食をとり、いざ出発!!
といきたいところだったんですが、今日は生憎の雨。
天気予報はチェックしていたので事前にわかってはいたものの、実際、尾道に到着して目の前に雨が立ち塞がると、これはもう気分が上がりようがありません。
「晴れていたらどんなに快適に走れたか・・・」
とりあえず、時間が経てば少しは天気も回復するだろうと淡い期待を込めながら駅前に自転車を停めてカフェで朝食をとることにしました。
カフェでパンを食して、エナジー補充よし!準備よし!さぁ出発!と言い聞かせつつもなかなか体が前に進みません。
とりあえず軽食をとってからも駅前をフラフラしていると、あらら、僕の自転車が広島の若者に絡まれてるじゃありませんか。
高校2年生くらいの若者2人組が僕の自転車に跨がりながら友達と話していました。完全に広島の洗礼を浴びた気分です。こんなところで油売ってないで早く通学しなさいよ・・・
僕は辛くも「これ僕のなんで」と苦笑いしながら若者に話しかけながら自転車の鍵を開錠し、その場を離れました。
若者も遊び半分だったようで、その2人組はお互いに「お前は何を訳わからんことしとるんじゃ」「やべ、俺の自転車こっちだったわ」と冗談を交わしていました。
あ〜広島は平和だなと少し楽しくなり、やっと自転車を走らせる気分になりました。
さて、レインウェアを着ていざ出発です。
といったところなんですが、危なかったです。
完全に準備不足でした。
危うくルート誤りするところでした。
そう。僕は知らなかったんです。尾道から向島まで行く術を。
完全に僕は本島から当初経由する向島まで行く経路は橋だと思っていたのです。
けどいくらGoogle先生に道を訪ねても自転車のルートが正しく表示されないんですよね。僕は強引に自動車専用の道路を自転車で渡ろうとしていたんです。
いや〜乗船案内所のトイレに立ち寄ったおかげで気づきました。
尾道から向島に自転車で行く術は船しかないんです。
生憎の雨のおかげで気分があまり乗らずに尾道でもたついていたことが逆に功を奏したのかも知れません。
晴れていて気分が乗っていたらもしかしたら勢いでそのまま自動車道へまっすぐ進んで行っていたかも知れません。
はい、気を取り直して。
尾道から向島まで渡船約5分たったの110円(自転車込)で行けるんですね。しかも6時から23時まで終日15分間隔で運航してるそうです。
9時20分、ようやく向島をスタート地点として自転車を走らせることに成功しました。
ここまで来ればあとは走るだけです。
僕のプランは初日に今治まで70km走らせて1泊し、2日目は折り返して中間地点の大三島で1泊、最終日に尾道まで走らせるといった贅沢3日往復プランを計画していたので、
とりあえず走行距離が一番長い初日が一番の難関でした。
生憎の雨で気温も15℃くらいだったでしょか。なかなか肌寒くさを感じましたが、がなんとか11時半頃(出発してから約2時間ちょい)で大三島に着きました。
体力的にはまだまだこのまま進むことができたのですが、せっかくなので多々羅しまなみ公園の道の駅っぽいところで少し休憩をして、
サイクリストの聖地と書かれた碑の写真を撮ったりしました。
朝食も結構ガッツリ食べていたのでお腹もそれほど空いていなかったので、どら焼きを一つだけ食して12時20分に再出発しました。
この日は橋を5つ渡ったわけですが、橋から橋までの距離は約10km前後ですか。ちょうどいいんですねこれが、モチベ的にも体力的にもちょうどいい距離だと思います。
そしてサイクリストにとって気になるのが、坂のアップダウンだと思うのですが、結論、尾道発、今治着のコースの方が上り坂がきつかったと思います。
実は今治に向かっているときは終盤になるまで坂道をそれほど苦と感じることはありませんでした。
逆に来島大橋手前の大島を走っている最中にとんでもなく長い下り坂があったので、「うわあ、これは帰りきついなぁ」とびびっていたくらいです。
さぁ何はともあれ目的地としていた今治ポートサイドに2時40分頃到着しました。
向島からスタートして5時間弱かかりました。
まずは宿でシャワーを浴びて冷え切っていた体をなんとか常温に戻しました。
ちなみにここに到着する手前3kmくらいのあたりでローソンに立ち寄って肉まんとおにぎりを補充していました。さらにまだ雨が降っていてこれから外食に向かうためには傘が必要であることに気付いて傘を購入しました。
今治のホテルに向かう道中にアーケードを通ってきたのですが、ほぼ閉まっていて、駅周辺なのにこんな感じなんだと少し不安に感じました。
それもあって、ホテルの受付のおばさんに、この周辺のご飯やさんを一応尋ねておいて、次の作戦の準備に取り掛かりました。
そう、次は食事です。
3時過ぎにホテルを出て散歩しながらご飯屋さんを探しましたが、まさかここでもこんなに苦戦するとは思っていませんでした。
午後3時って微妙な時間なんですね。
なかなか空いてるお店がなくて40分くらい歩いた末に結局カフェ「自家焙煎店 珈琲道場」に入ってチキンドリアとココアを頼みました。
本当はもっとガッツリと定食を食べたかったのですが、17時になるのを待たなければ空いてる定食屋さんもなかったので一旦諦めました。
(Google先生もここらへんの営業時間は全て網羅しているわけではないので、日常的にスマホに頼り切っている僕みたいな人は気をつけた方がいいかも知れませんね。)
今日は一日中自転車を漕いで、いくらでも食べられる状態だったので、カフェの次は黒潮というご飯屋さんで親子丼を食し、3軒目はそば元で天ざる(上)を食しました。
この日の締めくくりは銭湯です。
なんだかんだ今日は約5時間かけて70km走ったわけで、また明日フレッシュな状態で自転車を走らせたかったので、銭湯でしっかり回復しないといけないですね。
「しまなみ温泉 喜助の湯」でサウナに浸かり、さらに電気風呂と高濃度炭酸風呂で血流を爆上げし、超回復を促しました。
ここのサウナで流れていたのが地方テレビだったのが新鮮でした。
しかもこの日(5月1日)はしまなみ海道開通25周年(1999年開通)だったようで、開通した当時の旅行客の賑わいが放映されていて、しまなみ海道を走破した一人のサイクリストとしてなんとも感慨深い気持ちになりました。
さぁ、休憩はこんな感じであとは寝るだけですね。
2日目:今治→大三島35km
待ちに待った晴天です。まさにサイクリング日和です。
まずはせっかくなので今治城に行ってきました。ホテルから自転車で5分もかからない距離だったのでさくっと行ってきました。
その後、ホテルから自転車で10分(3kmくら)にあったスタバに行って抹茶ティーラテを飲みながら新聞を読み、朝10時過ぎに大三島に向けて出発しました。
昨日に比べて明らかにサイクリストが増えていたことになんだか少し嬉しくなりました。
僕と同じようにしまなみ海道を走りに来る人たちがこんなにたくさんいるんだと。そういえば観光客、特に外国人が多かったですね。
サイクリストの3分の1くらいは外人だったと思います。それくらい多い印象がありました。
さて、大三島まで35km、昨日使っていたサドルカバーがまだ乾き切っておらず、僕のお尻はオネショしたみたいに色が変わってしまいました。
今日の終着点である大三島の多々羅大橋が近づいてきて、昼食でどこか立ち寄るにせよ、この濡れたズボンでは恥ずかしいと思い、止むを得ず、途中のローソンでジーパンに履き替えました。
ローソンの入り口の外で、なんだかその場で知り合ったかのようなおじさんと若者が会話をしていました。「今は無職なんですよ。前はイギリスで運送系の会社で働いていてそこで色々と繋がりができたんです。」
僕もいつか言ってみたいですね。以前はイギリスで働いていたんいたんです。なんて。
さぁ、先に進みましょう!
復路(今治発)は本当にあっという間でした。今治から尾道方面は下り坂が多くて、昨日はこんな坂道を走ってたんだと自分でも驚きでした。昨日は雨も降ってて考える思考能力が昨日はあまり働いていなかったのかも知れません。
確かに、昨日、終盤は流石に疲れがきてました。そりゃそうだわなと、これだけ坂道を登ってきんだったらそりゃ堪えるわと、納得した自分がいました。
さぁ、大三島のI-LINK HOSTEL(泊まる場所)でランチをとって、さらにパン屋さん「まるまど」で購入したパンを海を眺めながら海辺で食してから、近くの銭湯で体を休めました。
ちなみに「まるまど」というパン屋さんは前日にテレビで紹介されていたそうで(お客さんが言っていました)昼時にはすでにかなり売り切れの状態になってたようです。
さて、15時過ぎにホステルにチェックインして、さぁこれからどうしようかと考えましたが、もうやることは走ることしかありません。
来る前から、島をランニングしようと思って準備をしてきていたので、大山神社を目指して往復約13kmをランニングしました。
何をやっているんでしょうね。とにかく走って汗をかいて、夕食に美味しいご飯を食べたい。そんな感じでした。
さぁ、夕食は「珈里葡」というなんとも洒落た名前の定食屋さんで魚の煮付けを食べました。美味しかったです。
泊まっていたI-LINK HOSTELの目の前はファミリーマートがあって、さらにファミリーマートの駐車場にはありがたいことに屋根付きのベンチがいくつか設置されていたので、そこで海を眺めながら夕食後のデザートをいただきました。
ちなみにその翌日の朝食もファミマ外カフェでいただきました。
3日目:大三島→尾道39km
さぁ、4日目です。ようやく尾道に帰ります。なんだか嬉しいようで寂しいような、そんな気持ちです。
帰り道は本当に観光客の多さに驚きました。
初日は平日でしかも雨だったこともあってポツポツとしかサイクリストに出会うことはありませんでしたが(それでも一定数いたのはさすがですが)、この日は親子連れやカップル、本格的なサイクリスト集団など、本当に多くの方がしまなみを堪能していました。
大三島を7時半に出発して10時頃向島の渡船乗り場(約39km)に到着しました。
僕がロードバイク に乗り始めたのはそもそも約10年になるのですが、その頃から今に至るまで、自転車の時速というのを考えたことがありませんでした。
さすがに、なんとなく、10kmくらいだったら1時間弱くらいかなという尺度は持っていたのですが、かなり漠然としていました。
けれどこのしまなみ海道往復プランを経て僕は自分の自転車の時速を遅からずも認識することができました。約17km /時くらいですかね。
都会では信号が多くてさらに速度は落ちるかと思いますが、ある程度この尺度を持てたことは一つの旅の成果でもありました。
この日は尾道で海鮮丼を食べて、カフェで一息ついてから自転車を輪行して東福山のスタバで英語の勉強をしてました(今年の8月までにTOEIC800点越えが一つの目標なので隙間時間は勉強です)。
結局、全国どこに行ってもスタバかよ!と自分自身に度量の狭さを感じる側面はあるのですが、変わらないクオリティーと店内の程よい落ち着きに関しては、スタバに勝る場所はありません。
最後の締めくくりはやはり銭湯です。
高速バス出発前に東福山の「美福」というところでサウナと水風呂を満喫しました。
こちらのサウナはかなり本格的な感じで、しかもバスタオルを巻くのがマナーみたいで、なんというか場所が違えば、文化の違いを感じるきっかけになしました。
20時50分、高速バスでようやく新宿に帰ります。
来るときは問題なく乗車できたのですが、なんだか自転車の輪行には追加料金が本来はかかるようで2000円かかりました。来るときはバスの運転手さんが認識していなかったようで、ある意味ラッキーだったようです。
自称「37歳旅するアスリート」
さて、そんなこんなで僕のしまなみ海道往復旅行は幕を閉じますが、そもそもなんでしまなみ海道に行こうなんて思い立ったのでしょうか?
何かの雑誌か何かでこのサイクリストに人気があることは知っていて、いつか行ってみたいと思っていたことは確かなのですが、なぜ今?だったのか。
そう。今年の僕の目標はトライアスロンに挑戦することです。
5月18日に新島トライアスロンにエントリーしました。
僕は日常的に、あるいは休日どこか出かける際は基本、移動手段としてロードバイク を使っているため、トライアスロンのバイク走行距離40kmはおそらく問題なく完走できると思っていました。
けれども、やはり、やるからにはちゃんと走りきりたいですし、どうせなら本番に向けて自分のベストを尽くしたいと思っています。
なので僕にとってしまなみ海道の往復プランはある意味トライアスロンに向けた前哨戦、つまり総合練習でした。
無事、3日間で140km走破したことは僕自身の大きな自信になりました。ちなみに輪行の要領も徐々によくなりました。
逆に一つ不安なのは自転車を酷使したことです。
タイヤの状態が気になっています。しまなみ海道もそもそも耐えられるかどうか不安があったので僕としてはトライアスロン当日もこのタイヤで行きたいところなんですが、どうでしょうか。
話がやや変わりますが、昨日テレビで競輪G-1みたいなのがやってました。競輪の優勝を勝ち取ったのは41歳の平原選手でした。
さらに番組ではジョッキーとして活躍している武豊(55歳)さんや佐藤慎太郎(47歳)も出演されていて、なんというか僕は改めてアスリートに年齢は関係ないんだと勇気をもらったところです。
けれども、どんなスポーツ選手も自分の体のケアには最新の注意を払っているはずです。スキージャンパーのレジェンドである葛西選手も40歳からの体の整え方みたいな本で、いかに体のケアが大切かを語ってくれていました。
それと同時に、一緒に苦難を共にする、戦友、いわゆるロードバイク のケアもおそらく怠ってはいけません。ちゃんとケアをして、回復をさせないとダメですね。
さて、37歳になって初めて挑戦するトライアスロン。そういえばホリエモンもやってるとか聞いたことあります。
僕もそんな彼らと同じように(?)幾つになっても自称アスリートでいたいと思います。
もちろん忘れてはいません。
トライアスロンにははあと2つ種目があります。
スウィムとランです。
泳ぐことに関しては昨日近くの区民プールで54分かけて2150mをクロールで泳ぎ切りました。
5年前、熱海アクアスロン750mを溺れそうになりながらもなんとかほぼ平泳ぎで泳ぎ切った自分からは想像もつきませんが、これが継続の力かと、自分自身に驚きました。
あれから5年間週1で息継ぎなし25mクロールを継続してきた成果が現れたと思ってます。
走ることに関してはあまり心配していません。これまで継続的に走ってますし、何より社会人サッカーでやってるんで10km走るくらいは問題ないです。
けど、念のため、今日これから皇居周りを20km走ってこようと思います。
この結果がどうなるか自分でも楽しみです。
さて、自称「37歳旅するアスリート」の冒険はまだまだこれからです。
今年に入って社会人サッカー3部の戦いが始まってます。すでに開幕から3連敗という厳しい状況に置かれていますが、僕はまだこれから勝ち点を積み重ねることができると信じています。
さらに、8月には長野のトレイルラン28kmの大会にもエントリーしようと思っています。
あまり欲張るのは良くありませんが、これからが勝負です。
こんな僕の冒険に少しでも共感していただけたら、些細なコメントでもいいので頂けたら嬉しいです。
ではまた!See You Later!!
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